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ハネウェルと美的集団(Midea)、新冷媒を用いる空調用途開発で提携

  • 不燃性と低GWP(地球温暖化係数)で注目される
    ハネウェルの冷媒新製品「ソルスティス® N41(R-466A)」
     のいち早い採用へ

[東京] 2019年7月11日 — ハネウェル(NYSE: HON /日本法人:日本ハネウェル株式会社)は6月26日(米国時間)、中国の大手家電メーカーである美的集団(Midea Group) と、ビル用マルチエアコン(VRF)やチラー(ターボ冷凍機)などの空調用途で従来のR-410A冷媒を当社のソルスティス® N41(R-466A)冷媒に移行するための戦略的パートナーシップを締結したことを発表します。R-466Aは、据付型空調システム用途向けの、低GWP(地球温暖化係数)で不燃性の冷媒です。

ハネウェル、空調用途向け冷媒担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのクリス・ラピエトラは、「画期的な製品であるソルスティス N41 の性能評価のパートナーとして業界大手の美的集団に参画いただくことができました。ハネウェルは、従来冷媒のR-410Aに比べて65%低いGWPを実現したソルスティス N41で、安全性、省エネ性と環境の持続可能性に貢献してまいります。美的集団との連携を皮切りに、今年中にもソルスティス N41の空調産業での採用が増えることを期待しています。」とコメントしました。

本年末の上市を予定しているソルスティス N41は、R-410Aを代替する冷媒として初めてASHRAE 34分類A1クラス*(不燃性)と低GWPを両立する、据付型空調システム用途向けの冷媒です。現在発表されている他のR-410A代替候補冷媒は、全て燃焼性を持つため、リスクが懸念されています。

美的集団(Midea Group)、中央空調事業部ゼネラルマネージャーの田 明力(Mingli Tian)氏 は、「R-410Aを代替する初めての不燃性冷媒であるソルスティスN41は、ターゲットとする市場で当社製品が環境規制を満たすことができる有力な選択肢です。この度の提携によって、当社はエンドユーザーに持続可能で安全な新しい未来の製品をお届けできるようになります。」とコメントしました。

安全性対策については、ソルスティスN41は不燃性であることから、従来の不燃性冷媒であるR-410Aの機器設計を大幅に変更する必要が無く、燃焼性冷媒使用によるリスク対策として一般的に求められるセンサ類やバルブ類が不要であることが示されています**。初期の検証では、R-410A代替としてのソルスティスN41を用いた場合、設備業者に対する燃焼性冷媒への移行取扱トレーニングが不要であることも示されており、これは、資格を有する施工技術者人材の不足に対する大きなメリットとなります。

ハネウェルは、「ソルスティス®」および「ゼネトロン」ブランドにて、世界中で冷凍冷蔵、ビル冷暖房、カーエアコン向けなどの幅広い冷媒を開発、製造、供給しています。ハネウェルおよびサプライヤーパートナーは、ハネウェルのハイドロフルオロオレフィン(HFO)技術に基づく次世代製品の研究開発および製造供給体制の整備に向け、9億ドルの投資プログラム を実施しました。

美的集団(Midea)は、家電、空調システム、ロボット、オートメーションシステム、スマートサプライチェーン(物流)など、幅広い製品をお届けする技術企業です。世界中で 約200の子会社、60を超える支店と、12の戦略ビジネスユニットを展開しています。

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* ASHRAEによる暫定分類。

** 各国/地域の法規制に拠る

ハネウェル (www.honeywell.com) は、フォーチュン(Fortune)100 社にノミネートされた、技術に根ざした産業ソリューションを提供する複合企業で、航空宇宙分野の製品およびサービス、ビル・産業向け制御テクノロジー、パフォーマンスマテリアルズなどを世界中のお客様に提供しています。当社は、テクノロジーの力で航空機、ビル、工場、物流、作業者など、あらゆるヒトやものを「つなぎ」、よりスマートで、より安全で、より持続可能な世界を目指します。ニュースや詳しい情報は、www.honeywell.com/newsroomをご覧ください。